「たきもとこどもクリニック」の院長 瀧本朋子先生へインタビュー、
今日は後編です。
「こども病院では複数の医師で診療をしていましたが、ここではすべて1人で見ることになりますので一層慎重に診察するように心がけています。
その中で、患者さん、そのご家族ひとりひとりと丁寧に関わっていきたいと思っています。
診療の中心はこどもであり、こどもの気持ちが置き去りにならないように気をつけながら、さらにご家族によって病気に対する受け取り方や患児への接し方も様々なので、個々に合った対応を心がけています。
また、例えば風邪では鼻水・咳が出るのは当たり前で、軽い症状であれば症状を抑える必要はなく、
本当は風邪で薬が必要なことは少ないんです。
少しでも症状を和らげてあげたいという気持ちはすごく分かるのですが、
こどもの治癒力を信じて、余計な検査・治療を行わず見守ることも大切だということをご家族に伝えていければと思っています。
とりあえず病院、とりあえず薬…ではなく、『この状態であれば一晩は自宅で様子をみられるだろう』
『必要のない薬は飲ませたくない』などの感覚を共有していけると嬉しいです。」
「そうですね、親御さんの気持ちや心配事などを聞いていて以前は漠然と捉えていた部分が、
自分自身も子育てを経験したことではっきり理解できるようになったと感じます。
ご家族の「何かおかしい、何か不安」という気持ちは大きな病気が隠れていることも多いので、
そんな気持ちを見逃さず受け止めていきたいです。」
「コロナ渦でなかなか患者さんが増えない状況が続いていますが、
そのお陰でひとりの患者さんとしっかり向き合う時間が出来て、私としてはかえって良かったかなと思っています。
また、毎日スタッフの笑い声が絶えず、仲良く楽しく働いてくれていることがとても幸せです。
スタッフはみんな明るく、こども達が大好きです。
クリニックは柔らかい感じですが、どちらかと言うとスタッフは元気いっぱいで賑やかな感じです。」
「質の高い医療を提供していくことはもちろんですが、ひとりひとりの患者さん、そのご家族ときちんと関わっていきたいと思っています。
患者さんやご家族が困った時はまず相談に来ていただけるような、そしてほんの少しでもほっとして日常生活に戻っていけるようなクリニックを目指しています。
今年は新型コロナウイルスの影響でコミュニケーションを取ることが難しい環境が続いています。
そんな環境の中で生活しているこども達の発達・成長が危惧されていますが、こころも身体も健全な状態で育っていけるよう微力ながらお手伝いできれば嬉しいです。」
子育て世帯の多いアイランドシティの健康を支えてくれる小児科が新たに誕生しています。
こども病院での勤務の経験もお話しいただき、貴重なインタビューとなりました。
瀧本先生、ありがとうございました。
(アイランドシティ魅力PR係 記者B)